FM-NEW 7 (Fujitsu) 1984年

FM-NEW 7 (Fujitsu) 1984年 標準価格99,800円

Fujitsuが開発した2台目8bitマシン。FM-7はFujitsu Micro 7の略。

当時8bitマシンはNECとSharpが競っていましたが、そこにハイスペックで低価格のマシンをFujitsuが投入した機種。

もともとは前年度に発売されたFM-8の廃価版として開発されたが完全互換ではなく、FM-7以降が標準的なものとなった。

特徴は、68B09を2個搭載し（メインCPUとディスプレイサブシステム）、FM-8と同様にオプションのZ80カードを搭載することでCP/Mが動作可能でしたが主には
F-BASICがROMで提供されていたのでF-BASICが標準であった。またFm-8と比較すると動作クロックが倍、音源が搭載されていたのとFMシリーズでは有名な話ですが裏RAM（BASIC-ROMと同じ空間に32kのRAMがあった。）との切替がソフト的にできることが特徴でした。

逆にFM-8では搭載されていたインターフェイス（RS-232C､アナログ､バブルメモリ）がコストダウンから省略されていました。

本体正面上部には拡張スロットが装備されています。FM-8では本体を開けなければいけませんでしたが本機では黄色カバーを外すだけで装着が出来るようになりました。

主なスペックは
メインCPU MBL68B09(8/4.9MHz)
サブCPU MBL68B09(8/4.9MHz)
メインRAM 64KB
グラフィックRAM 48KB
日本語 なし

テクスト表示 80×20/25、40×20/25
漢字表示 40×12
グラフィックス 640×200 8色 1画面
640×200 モノクロ 3画面
サウンド PSG 3音・8オクターヴ
内蔵FDD なし
キーボード 一体型
ROM BASIC F-BASIC V3.01/3.02

当時はまだFDが普及していないため記録媒体はカセットテープを使用していました。

FM-7はFujitsuが高性能で低価格で本機で勝負したマシンでした。FM-8より本機のヒットによりFujitsuはPC分野に参入し、これ以降NEC,Sharpとともに
ホビー用PCを引率していきました。

コメント 6

こんにちは。たくさんのレトロPC、懐かしく、またうらやましくもあります。
今回のNEW7は、FM-7ではなく、FM-7の廉価版ですね。
私はX1ユーザーでしたので、FM系は詳しくはないのですが…。
by モゴ (2012-07-07 13:50) 

モゴさんこんにちは。
わたしもX1大好きでした。10年くらい前に初代X1を手に入れたのですがカセットデッキの平ベルトがダメで機会を見つけて修理しようと思っています。
by Lancelot (2012-07-10 19:49) 

こんにちは
当時私もFM-7つかってました、それと富士通のバブルメモリの
開発、テスト用のプログラムの設計に使っていました。
バブル用のインターフェースカードは市販されていなかったと思いますが
富士通内では汎用のI/Fカードを少し改造して接続してFM-8の
BASICや独自のモニターを直接起動させたりして遊んでいました。
Z-80カード入れてMACRO80でアセンブラ使っていたのが
一番おもしろかったです。
by nabechin (2013-08-29 23:50) 

nabechinさん　こんにちは。
バブルメモリですか。FM-8が発売された当時、たしかオプションでバブルカセットがありましたがとても高価で一般には購入できるものでなかったことを記憶しています。当時カセットかFDDしかない時代に技術的にはすばらしかったと思います。仕事で富士通のSEさんと話す機会がありますが富士通の半導体の技術は非常に高いと思います。これかなかなか現状に反映されないのが残念です。
by Lancelot (2013-09-01 09:32) 

いつも懐かしいなあと思いながら拝見しています。
ありがとうございます。

1994年となっていますが、1984年ではないでしょうか？
1980年代頃のPC、内部の劣化が進むでしょうから、そろそろメンテが必要になってくる頃じゃないでしょうか。

これからも、記事を楽しみにしています。
by はおはお (2015-08-16 06:30) 

はおはおさん

こんにちは、いつも読んでいただいてありがとうございます。
たしかに１９８４年ですね。
ありがとうございました。修正しておきます。
これからもよろしくお願いします。
by Lancelot (2015-08-16 16:59)