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Sharp X1_CZ-800C (Sharp) 1982年 [Sharp(MZ,X1,X68000)]

Sharp X1_CZ-800C (Sharp) 1982年 155,000円

テレビ機能に特化したPC。 
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シャープには同時期にMZシリーズがありましたが「パソコンテレビ」というキャッチプレーズでテレビ画面とのスーパーインポーズを可能としていました。(オプション)また本体のIPLROMにTVタイマー機能が内蔵されていてチャンネル設定や曜日指定などのON/OFFタイマー機能がありましたが使ったことはなかったです。  
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このCZ-800Cの特徴はAV器機と同様に積み重ねて使うことを想定していてTVやその他器機類も同じサイズでした。またカセットデッキを前面に打ち出したデザインはホビーライクの使い方を前提としたデザインで当時としては魅力的な1台でした。 
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この特徴あるカセットデッキを中心にMZシリーズ同様にクリーンコンピューター思想でOSやアプリケーションはカセットから供給されていました。またこのデッキもMZ-80Bから採用されている電磁制御のフルロジック型で頭出しやデッキオープン、早送り/巻き戻し等がソフトウェアで制御できた。 
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基本性能は以前紹介したCZ-801Cと同様ですが本機はグラフィックボードがオプションでこれがないとゲームすらできませんでした。(手前のボード) 2567
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背部の各種インターフェース。I/Oポートが4本。ジョイスティック インタフェース アタリ社仕様 2個、プリンターインタフェース、リセットスイッチ。AUDIOOut、ボリューム、TVCONTROL、RGB出力など  3164  3166 3167
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本体スペックは
CPU Z80A(4MHz) 80C48(KeyScan)80C49(CMT)
ROM IPL用ROM(4KB)キャラクターゼネレーター用ROM(2KB)
RAM メインメモリ(64KB)
VRAM(4KB)
PCG用RAM(6KB)
GRAM(48KB,Option)
テキスト表示 80字×25字,40字×25字(選択可能)
反転文字,点滅文字,縦・横・縦横2倍文字可能
カラー8色(文字毎に色指定可能)
カラーグラフィック表示 640×200ドット(1/3画面)
320×200ドット(2/6画面)
カラー8色(ドット/1画面単位に色指定可能)
画面合成 テキスト画面とグラフィック画面
テキスト画面とグラフィック画面とテレビ画面
プライオリティ機能 テキスト・グラフィック画面の優先順位をつけられる
バックグラウンドカラー 8色指定可能
ビデオ出力 R.G.Bセパレート出力方式
カセットデータレコーダー フルロジック電磁メカ式内蔵
転送速度=2700ボー
サウンド出力 8オクターブ 3和音
音声出力 8cm丸型スピーカー 300mW
プリンターインタフェース セントロニクス社仕様に準拠 8ビットパラレル
ジョイスティック インタフェース アタリ社仕様 2個使用可能
時計機能 内蔵(電池にてバックアップ)
電源 AC 100V±10% 50/60Hz
消費電力 28W
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使用条件 使用温度:0~40℃,使用湿度:35~75%
外形寸法 本体:幅=390,奥行=331.5,高さ=10.8(mm)
キーボード:幅=391,奥行=188.5,高さ=52.5(mm)
重量 本体=5.7kg
キーボード=1.35kg
色 シルバーメタリック,ローズレッド,スノーホワイ
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このPCの特徴は映像とPC画面の合成(スパーインポーズ)がありましたが、単独では使えずオプション器機やソフト類などかなりの出費が必要でなかなか現実的ではなかった記憶があります。しかしソフトウェアのみの使い方から抜け出した功績は大きかったと思います。
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本機も含めX1シリーズは毎年モデルチェンジを重ねていましたが基本仕様をほとんど変えず(コストは若干かかりますが)単一のプラットフォームである程度(4~5年)現役機として使用できたPCでした。
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コメント 5

sakusan

このタイプのワインレッド色のマシンが昔うちにありました。
懐かしいです。
by sakusan (2012-12-07 13:29) 

Lancelot

初代X1はやはりワインレッドのセパレートが一番似合いました。
by Lancelot (2012-12-09 09:45) 

どぎゃしん

X1のスーパーインポーズは世界で最初とともに、標準装備であったと記憶してます。むしろ、他のマシンがオプションです。CZ-800CとCZ-800D(SHARPのTVコントロールがあるCRTなら全て)の組み合わせなら、標準装備で問題ないです。実際に、高校の夏休みに、友人がX1のウィザードリィを、私がファミコンのソフトで同時に同じCRTで遊んでました。
録画をするのにデジタルテロッパーが必要なので、X1turboで組み込まれるまでは高価なイメージがあったのでしょう。
by どぎゃしん (2013-05-04 13:31) 

Teruteru

懐かしい.何を隠そう私のパソコンデビューマシン.それまでポケコンでした。アキバのとある店で専用TVモニタ、グラフィックV-RAMとセットで半額で出ていたのに飛びついた.ただ、漢字ROMをつけたいといったら拡張I/Oポートが必要と、何かと金がかかった記憶がある.お負けでゲームソフト1本選んでよいといわれて、信長の野望by光栄マイコンシステムを選んだ.当時のゲームは、簡単にソースが見られた記憶がある.カセット版だったが、ロードに時間がかかるために、のちにフロッピー買ったあとにDisk BASICで動くように移植した.メモリのフリーエリアいっぱいのソフトだったので、対戦部分を分割したりなど、これでプログラミングを大分学ばせてもらった.タイマ割り込みもできないコンピュータとしては、不完全な感も否めないが、Z-80CPUの能力をフルに発揮できた(I/OでG-VRAMにアクセスするなど)。
by Teruteru (2017-11-05 15:39) 

Lancelot

X1がマイコンデビューですか。
X1は拡張していくとかなりお金を投入しなければならないマシンでした。FDも高価でしたし。この頃は個性的なマシンが沢山あり良い時代でした。
by Lancelot (2017-11-06 18:09) 

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